スターバックスCEOを務めた岩田松雄 さんの本が面白かったです。

岩田松雄さんについて知ったのは、このビジネスジャーナルの記事がきっかけです。

私がCEOに就任した09年当時、売り上げは下がり続けていました。リーマンショックの影響で、特にビジネス街で外資系企業が日本から撤退し、店舗が入っているビルで働く人の数が減ったからです。そのため、いかにコストを下げるかという、いわゆる“守りの経営”が中心となっていました。さらに、マクドナルドが新たにマックカフェを開始したのもこの頃でした。社内にはそれに対抗し、売り上げを回復するために、クーポンを配ったりセットメニューを始めようという声もありました

 しかし私は、これらの一時的な回復しか見込めないような施策は、せっかくこれまで築いてきたブランドを毀損することにつながるので、打つべきではないと考えたのです。ブランドの構築には長い時間がかかる一方で、一瞬にして崩壊しますからね。
スタバはなぜ値下げやテレビCMをしない?高いブランド力構築の戦略を元CEOに聞く


そう、マクドナルドの100円コーヒーが評判になったときがありましたね。
マクドナルドは、コーヒーの質を落として自滅していきましたが。

スターバックスの社員としては、この味の良さを再認識してもらえば、お客さんが戻ってきてくれるに違いない、だから、一時的な値下げであっても、効果のある策と考えたのでしょう。

ありうる発想です。しかし、当時CEOを務めた岩田さんは、それはスターバックスのミッションと異なると、別の道を探りました。

この部分を読んだときに、岩田さんの本があれば、読みたいと思っていました。
そして、先週末にこの本を手にすることができました。




面白くて面白くて、既に2回読みました。
岩田さん曰く、雇われ社長。

社長が変わるタイミングは、たいてい業績が悪いときです。

社内の雰囲気も暗い状態。

しかし、岩田さんはある考え方を従業員に伝えて、従業員のマインドを変えていきます。

岩田秋雄


それは、「ミッション」です。

その企業は、社会にたいしてどのような貢献をしているのかを従業員に伝えます。

3社の社長を務めた岩田さんは、人はお金のためだけに働けないと断言されます。
ひとを動かすのは、ミッションなのです。


いま、日本経済はアベノミクスで社会全体のマインドが変わってきました。

大胆な金融緩和も、機動的な財政出動も、じゃぶじゃぶにお金をつかっているだけで、
その副作用は心配されることですが、これらのことにより、社会の雰囲気が明らかに明るくなっています。
この明るさが、経済を発展させる次につながれば、景気は良くなっていきます。


岩田さんが行っていることも、これと同じで、雰囲気を打破することだと思いました。


それまでは、守りの姿勢。
利益を伸ばすために投資をするのではなく、支出を抑えるためにコストカットする。
コストカットすれば、利益をだせるけど、長くはつながらない、縮小と維持ばかりになってしまいます。

岩田さんは、ミッションを通じて、従業員を前に向かせます。
マインドをシャッフルして、ひとりひとりが前向きになるように仕向け、それを応援していく。

心理学の本をよむと、人が無気力になるのは「自分ががんばっても無駄だ」と、無力感に包まれたときだそうです。




とどまっている原因となっている会社の仕組みを動かし、従業員の無力感を取り除くことで、会社と従業員は前に進んでいけます。

この本を読んだ後でAmazonで調べてみると、他にも本を出版されている模様。読んでみたいです。